(掘り器1)と(掘り器2)を使用して掘り進むと、帯水層(砂の層等)で周囲の砂が崩れてきてそれ以上掘り進めなくなった場合や、予定の深さまで(帯水層の下層地点まで)到達したときにはいよいよ井戸枠を挿入となりますが、ここで大きな決断が必要です。
◇井戸枠の口径を何ミリにするか?
基本的には今まで使用してきた(掘り器1)と(掘り器2)の口径に左右されるわけですが、地下水量が多くなさそうなら井戸枠の口径をもっと大きくした方が多くの水量が確保出来るわけです。
(掘る作業は、井戸枠の口径が小さけれが小さい程楽ですが。)
今回は水量が豊富だったのでそのまま50ミリ管を使用しました。
ただ実際に口径を最初から大きくして掘ると大変労力を要しますので、今回私が掘った様に、小さい口径で目的の深さまで掘って水が出ることを確認出来てから、必要に応じ後から口径を広げる方法をとった方が選択肢も増えますし、リスクが少ないと思います。
初めから井戸枠を入れてやられる方もいますが、何かトラブルがあっても後戻りできませんし、何より労力と部材が無駄になります。
確実に水が出るのを確認してから井戸枠を入れるべきだと思います。
まったくの素人の私が(地層図1)(地層図2)と失敗すことなく掘れたのは、このようにしたからだと思っています。
◇ 早く諦めてしまわないこと!
他の方の井戸掘り作業の記録を見て気がつくことは”あまりに早く掘ることを諦めてしまっている”ことです。以前、「昔のポンプ屋さん」と話したことがあってその老人曰く、”一日掘っても数センチしか掘れなかったことがあった”(もちろん手掘り)...という言葉が耳に残っていた為、自分は諦めずに作業して失敗しなかったと思う。
私も地層のことは詳しくありませんが、硬い地層に当たった時の感触は「石」に当たってしまった感覚だったので、大方の人はここで断念!してしまうのかも知れませんね。
こういう時は、執念深く作業を続けて進行記録を繊細にチェックすることが重要です。
30分作業して数ミリ掘れていれば望み有りです。
いずれにしてもこの硬い層はそんなに厚くはないと思いますので(自分の場合は10cmくらいだった様に思います)
掘れなくなってしまってもあまり早く結論は出さず、一度休んで!何か方法がないか検討しよう。
脱着可能にして用いることで後で井戸管としても使用でき、上で述べたようにムダがなくなる。
☆☆( 地層図2)の井戸掘り日記 ☆☆